『潜水服は蝶の夢を見る』
映画批評37弾!!すべてを失くした人間の視線の先にあるものとは!!
★★★★★★★☆☆☆
(10点満点中7点)
瞬きをして観てはいけない、目を見開いて一瞬一瞬を噛締めて感じるんだ。
見終わった後に、心地よい疲れと不思議な充実感が生まれる。
ジャン=ドミニク(マチュー・アマルリック)は目覚めた場所は病室。子供とドライブ中、突然脳梗塞にかかったドミニクはある日から言葉が通じない、身体も動かない状態になってしまう。唯一、動くのは左眼のまぶただけ。つい先日までは、ELLEの編集者として精力的に活躍していたドミニク。看護婦や家族、友人に支えられながらも、次第に彼は明日への光を見つけていく。ある日、編集者が訪ねてきて、ドミニクに自伝を書くように勧めるのだった。
実話を基に『バスキア』『夜になるまえに』の画家出の俊英、ジュリアン・シュナーベルが完全映画化した感動のロマン。
待ちに待っていたジュリアン・ジュナベールの新作は、予想を大きく上回るあまりに衝撃的な映像美でした。観た人は分かると思いますが、この作品はとにかく視覚を刺激します。
主人公との間に、不思議なくらい自然な一体感が生まれてくるんです。
感情移入とは違う、体感移入とでもいったらいいでしょうか。それはディズニーのアトラクションのようで、しっかりとした根の張った映像作品なんです。
とても革新的でした、私達のような若い世代には、これまで観てきた映画作品のなかでも類を見ないものでしょう。実際私もそうですから、改めて過去の映画をもっと知るべきだと思いましたね。
左目の瞬きをする間の一瞬の視界だからこそ、そこには無限に広がる幻想的な世界が生まれたのでしょう。
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