『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
映画批評39弾!!第60回カンヌ国際映画祭オープニング作品!!
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』勝手に自己評価!!
距離を様々な角度から描くのは面白いが、プツリと切れてしまう編集法には、意図があろうとも、少し違和感を感じてしまいました。
ウォン・カ-ウァイは日本人寄りの感覚を持ってる、アジア色が滲み出ています。
失恋した私にもう一度恋をする勇気をくれたのは、あなたのブルーベリー・パイでした・・・。恋人の突然の心変わりで失恋してしまったエリザベス(ノラ・ジョーンズ)。フラれた恋人の家の向かいにあるカフェに通いつめるうちに、店のオーナーであるジェレミー(ジュード・ロウ)と徐々に親しくなっていく。ジェレミーはふせぎ込む彼女のために、毎晩カウンター席にブルーベリー・パイを残しておくようになる。ある日、旅立つ決意をしたエリザベスはNYから姿を消す。数ヵ月後、ジェレミーの元に一通のハガキが届く。
過去には『恋する惑星』(94)『ブエノスアイレス』(97)『2046』(04)などヴェネチア、カンヌを始め世界各国で高い評価を受けているウォン・カーウァイ監督の初全編英語作品に豪華キャストが集結。
グラミー賞8冠の栄光に輝いたノラ・ジョーンズが本作で待望の映画デビュー。彼女に想いを寄せるカフェオーナーの役にはジュード・ロウ。脇を固めるのは、アカデミー賞受賞・候補者の実力派・・・ナタリー・ポートマン、デイヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズが名を連ねた。
人々を隔てる“距離の遠さ”を表現したいのは分かるが、その距離を黒いバックに白い数字で表すだけではどうもピンと来ない。ただ短編ストーリーのような内容を無理にはめ込め、つなぎ合わせたりしていないので、物語に隔絶感を感じさせてくれることは確かではある・・・。
ロードムービーとは言えないでしょう。内容には捻りも驚きもありません。単純なメロドラマです。しかしウォン・カーウァイ監督自身が「僕はこの作品を、まさに最初の監督作品と見なしている」といっている位だから、本人的には納得なのでしょうね。確かに原点に立ち返ったスマートな作品と言えるしょう。
前作『2046』の度重なる撮影延期や取り直しの経験があったため、今作品は最低限の準備で低予算映画で挑んだのでしょう。無駄は無い変わりに厚みもありません。
それにしてもカメラワークは良かった。
映像の美しさはもちろん、ストラザーンが渋い駄目男を演じ、あれだけの哀愁感を醸し出せたのも撮影スタッフの綿密さが後押ししてくれた所以もあるでしょう。ショーウィンドウ、防犯カメラレンズ越しから、映し出される鏡のような視角空間の生み出し方には驚きました。
ラブストーリー好きの女性でも、案外好き嫌いで分かれるかもしれません。
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