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2008.05.25

『パラノイドパーク』

Paranoid_park_2 映画批評42弾!!監督ガス・ヴァン・サント&撮影クリストファー・ドイル最新作!!2007年カンヌ国際映画祭60周年記念特別賞受賞!!

『パラノイドパーク』勝手に自己評価!!

★★☆☆☆☆☆☆☆☆(10点満点中2点)

正直、自分には理解できませんでした・・・・

“ただ見つめるだけ”これまで斬新に思えたこの手法に退屈さを感じてしまったんです。

16歳の少年アレックス(ゲイブ・ネヴァンス)は最近始めたばかりのスケボーに夢中になっていた。その日も、少年はスケボーの聖地である“パラノイドパーク”に向かっていた。しかし頭をよぎるのは両親の事や好奇心旺盛な彼女ジェニファーの事ばかり・・・。そして年上の不良グループに声をかけられたアレックスは、スリルを味わうために貨物列車の飛び乗りゲームに参加することになる。そのちょっとした好奇心が、ある悲劇を引き起こすのだった。気付けば、目の前には体の引き千切れた鉄道警備員の姿。不安に駆られながら、普段どおりの日常生活を送るのだったが…。

今回ティーンの不安定な心情をえぐり撮ったのは、前作、主演に若手マイケ ルピッドをキャスティングしカートコーバンの余生を描いた『ラストデイズ』のガス・ヴァン・サント監督。

いやーこの監督、いつまで試作を繰り返すつもりか・・・毎回期待度・注目度は高いのですが、コトゴトク拍子抜けさせられてばかりです。自分には合わないのかなぁ、うーん。

脚本ってどうなってるんでしょう。ガス監督だけが物語の結末を知っているのか、Paranoidpark_2それともスタッフ陣、役者陣も皆理解しながら撮影をしていたのか。あそこでプツリとストーリーが終わってしまうと、その先も気にならないし、答えが無いならメッセージも無いんやろって勝手に思ってしまいます。

思い描かれたストーリーの母体から、映像作品としてある小さなストーリー部分を切り取ったというのならいいのですが、肝心の母体がなく、ただ思い付いたことを無理やりその場その場で繋ぎ合わせていたら、登場人物のバックグラウンドもなければ、ストーリーに前も後も無いですわ。

Photo 映画を観て自分なりに解釈しようとあれこれ深く考える人、登場人物に感情移入して主観的に観る人、どちらの人もこの作品には合わないかもしれません。では、この映画を好きと言う人はどんな人でしょう?きっと優れた感覚の持ち主ですよ。

商品を買ってもらうには、生活者の視点に常に目をむけていなければいけないが、映画は特殊です。TVCMのような制限はないですから・・・・作り手の目的が“売ること”だけではないし、“((観客に)楽しんでもらう”だったり、“(自分で)楽しむ”だったり、“(一人に)捧げる”作品もあるでしょう。

ここ数年のガス・ヴァン・サント映画の魅力は表現に制限がないことです。だから、私はつまらなくても、消化不良に陥っても、新しい作品が公開されるとまた観てしまう。

日本の映画業界も、時々はビジネスと切り離して、クリエーターに制限の無い自由を提供していく余裕があればなぁ・・・と思います。それはある意味で究極の形ですがね、これが実現してしまったら映画は終わってしまうかもしれませんし。

日本の映画文化を生かすのも、殺すのも・・・わたしたち観る人次第でしょう。

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