『4ヶ月、3週と2日』
映画批評45弾!!2007年カンヌ国際映画祭パルムドール(最高)受賞作品!!
『4ヶ月、3週と2日』勝手に自己評価!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★(10点満点中9点)
すばらしい。
女性の心理を浮き彫りにし、息苦しいまでに美しい。
1987年独裁政権末期のルーマニアが舞台。望まない妊娠をしたルームメイトの違法手術を助けるヒロインの緊迫感あふれる一日を描く。大学生のオティリア(アナマリア・マリンカ)は予想外の事態が重なるが、友情と勇気で壮絶な決断を下すことになる。世代、国を越え、多くの人々の心にずっしりとのしかかる衝撃作。
役者の演技、脚本も良いが、なんといっても斬新なカメラワークがこの物語に息を吹きこんでいる。
日本でもしばし用いられる長回しと呼ばれるカットを割らない撮影技法、しかし一見固定で撮影しているように思うが、しばしフレームがぶれている。これは意図的か、登場人物の不安定な心情、悩める状況が巧妙に表現されているのである。
カメラワークはそのままなのに、登場人物たちはやたらにしゃべってる、会話の相手は映らない。ヌーベルバーク作品を思い出させるのだが、何か違う。現代的でもある。
暗闇の中で、主人公の息遣いが聞こえる。
低トーンの画面端で誰かがこっちを見ている。
苛立つ心、それでも友人の元へと引き付けられる体。その違和感が、観客にリアリティを与える。
若いながらもクリスティアン・ムンジウ監督の類まれなる才能は素晴らしい。周到なリサーチとルーマニア独裁政権の時代考証に裏付けされた徹底的なリアリズムの追求には驚かされた。
私がもっとも印象に残ったシーンは、ヒロインと恋人男性とが実家の部屋の中で言い争うところ。セリフの掛け合いは深刻なのに、なぜかユーモアにも思えてしまう。
二度は見たくはない。
女性には少し辛い内容かもしれない。
しかし、すばらしい作品であることは間違いない。
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結果的に観る人に何を伝えたいのか理解できなかった。












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